hide「HURRY GO ROUND」

2018年5月26日

大型連休も真っ盛り!
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
大型連休って言ったって平日は普段どおり
仕事だよって方も多いでしょうけど
それでもまたすぐ連休だと思えば
多少は身体も軽いはずですよね。

そんなGWですが毎年この時期は
個人的にどうしても思い出してしまう
ことがあります・・・そう。

 

元X JAPANのギタリストhideの死です。

 

そんな訳で今日は大好きなhideについて
取り上げて行きたいと思っています。

なお今日のブログは実は描き下ろしではなく
今から3年前に私が別の場所で(別名義で)
公開したブログの再編集版となります。
ご了承ください

ロックスターよ永遠に

1992年

桜の頃も過ぎ間もなく
大型連休を迎えようとする4月25日。
若者のカリスマとして世を熱狂させた
一人のロックスターがこの世を去りました。

 

尾崎豊です。

 

当時私は尾崎豊を名前しか知らず
何処かで耳にした事のあるはずの
彼の有名な楽曲すら私の心には
まだ鳴り響いてはいませんでした。

しかし当時の友人の一人が
彼の熱烈なファンで
その友人のあまりの落胆ぶりに
尾崎豊というアーティストに興味を持ち
何枚かアルバムを聞いて
みるようになりました。

なるほど。確かに若者の(特に十代の)
心に響く様な歌詞と悲哀に満ちた歌声だ。
もっと早く知っていれば私も彼らと
同じように熱狂していたかもしれない。

しかし彼の歌が心を打てば打つほど
私には一つの疑問が湧いていました。

なぜこれほど若者の心をつかんだ
ロックスターがファンを裏切るような
死に方をしてしまったんだろう。
そして若者たちは
自分たちを裏切った尾崎豊を
なぜこれほどまで純粋に
哀悼しているのだろう。

ましてやファンの中には悲観のあまり
後追いで自らの命を絶つ者すら
少なからず出ているという。
その様な事態を引き起こした
尾崎豊という男に対して
悲しみと同時に怒りはないのだろうか?

私の尾崎豊への熱は一過性のものに終わり
やがて私にとっての尾崎豊という存在は
「かつて時代を築いたアーティスト」という
言わば当たり前の存在に落ち着きました。
我が事のように涙を流していた
その友人の心情は理解出来ぬままに
時は流れました・・・。

1998年

月日が流れそんな出来事も
遠い思い出となった6年後。
私は図らずもあの時の彼の心情を
自らの事として痛感させられる
事になりました。

 

元X JAPANのギタリスト。
hideこと松本秀人の死です。

 

1997年大晦日の紅白歌合戦を
最後の舞台にX JAPANが解散し
同時進行してきたソロプロジェクトが
いよいよ大輪の花を咲かせようとしていた
1998年5月2日の出来事でした。

自身三枚目となる集大成のアルバムの
レコーディングも佳境を迎え
先行シングルのプロモーション活動で
精力的にメディアにも露出していた最中
その信じられないニュースは
連休で浮かれていた私の脳天を貫きました。

ドアノブに掛けたタオルで
首を吊った姿で 婚約者に発見された彼。
今においてもあれを自殺ではなく
事故だと主張する人も多くいます。
X JAPANのYOSHIKIも
テレビ番組に出演した際
「彼はそういうタイプではない」
と彼の自殺説を否定していました。

しかし彼の死自体にはなんら事件性はなく
客観的に見れば衝動的な自殺である
という事は疑いようもないと思われます。

学生時代からXと、そしてhideと
共に過ごしてきた私には
全く理解できない死でした。
彼から教えられた生き方
「常に前を見て歩く」というその道を
否定されたような心境でした。
しかし不思議と怒りはありませんでした。

ただ喪失感。
まるで宙に放り出されたような。
暗闇の中で突如明かりが途絶えたような。

その後、既にレコーディングを終えていた
「ピンクスパイダー」と「ever free」の
二枚のシングルは当初の予定通り発売され
彼の死のセンセーショナルな報じられ方
と共にかえってメディアへの露出は
以前にも増して多くなっていきました。

当然私もすぐに二枚のシングルを
購入し貪るように聞きました。
しかし彼の曲から流れるポジティブな
メッセージは以前と全く変わらず
私はまだどこかで

「彼が死んだなんて悪い冗談なんじゃないか?」

「暫くしたら『休養してました』とか言って活動を再開するのではないか?」

と彼がまたあのシャイで
優しさにあふれた笑顔を
見せてくれるのではないかと
夢想していました。

そして冬を迎えて

そしてそれから半年ほど過ぎた
同年10月21日。
未発表曲「HURRY GO ROUND」が
発売されました。
hide自身の歌によるデモテープの
音源しか残っていなかった楽曲を
彼の仲間たちがレコーディングして
完成させた彼の遺作です。

私は悲しいどころかむしろ
彼の新曲がまた聞ける喜びに
浮かれるような気持ちで
発売当日にその曲を聞きました。
カーステレオから流れてきたのは
彼には珍しくスローテンポな
優しい音色でした。

 

廻る 廻る こま切れの記憶の奥で瞬く
涙も雨も 砂に飲み込まれて

急ぎ 廻れ 砕けても 儚く散るが故にも
今を待たずに 廻れ Hurry merry-go-round
生き溺れても また春に会いましょう

春に会いましょう

うたまっぷ 無料歌詞検索より引用
 

嗚呼!hide!
君はもういないんだ。
僕は君を何もわかってなかった。
君がその強さと優しさの裏で
どれだけの孤独や苦悩と戦っていたのかを。
君は僕らを裏切ってなんかいなかった。
僕らと同じように、悩み・足掻き・もがき
それでも前に進む事の大切さを
歌っていただけなんだ。
僕らは先を歩いてくれた君に
危うく自分達の人生の責任まで
押しつけてしまう所だった。

 

TUTAYAの駐車場で
買ったばかりのCDを流して
一時間ほどは呆然と
涙を流したでしょうか。

私にとって彼は決して
ブラウン管の向こうの
ロックスターではなかった。

道を照らしてくれた先輩であり
強く優しい兄であり
・・・同じ時間を生きた
友でありました。

 

分かったよ。やってみるよ。
君はもういないけれど
自分の足で信じるように歩いてみるよ。
やるだけやって、精一杯生きて、
そして俺もいつか土に還る時が来たら・・・

 

また春に会おう。hideちゃん。
それまでは・・・
今を待たずに 廻れ
Hurry Merry-go-round!

 

このサイトを一人で切り盛りするオタク気質な二児の父。自分の好きなもの、興味のあることをとにかく人に薦めたがります。